サッビオネータを語るには、この街を作ったベスパジアーノ・ゴンガーザ(Vespasiano Gonzaga 1532〜91年)についてふれておく必要があります。
彼のことを業界関係者はこう呼びます。
「あなの男」略して「穴」です。
さて、その経緯を解説しますと、このベスパジアーノという人は頭痛に悩まされていたのです。
昔のことですから彼はその原因をこう考えました。
「頭痛がするのは頭に悪い血が溜まっているからだ。頭に穴を開けて悪い血を抜いたら直るはずだ!!」と。
そしてヴェスパジアーノは、理髪師に自分の頭蓋骨(後頭部)に穴を開けさせたのです。
現代に生きる私からは信じられない行為ですが、それで治ってしまったのだからこの人は幸運だったのでしょうね。
そんなところに由来して、私達関係者(見学ツアーを一緒に回ったグループです)はヴェスパジアーノを略して「
あな」と呼ぶのです。(笑)
実はヴェスパジアーノは梅毒を罹患していたのですが、こんな荒療治で頭痛が治るってとても不思議です。
そんな「あな」ですが、頭痛が治ったのがよほど嬉しかったらしく、この時治療をした理髪師(昔は簡単な外科手術的なことを理髪師はしていました。)の姿(名前だったかもしれません)を劇場に描かせています。
この劇場は舞台装置も有って、後の劇場建築の見本にもされていますので、オペラや舞台を見るのが好きな人に興味深い場所だと思います。
そしてこの劇場では、ナポレオンの部下の落書きも見られます。
風車だか、観覧車だか分からない稚拙な絵ですが、ナポレオンがイタリアに来ていろいろ悪さをしていったんだなーというのも良く分かります。
他にも、ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)のある部屋には鷲の紋章が描かれています。
本来この
鷲の首に首にぶら下げられた旗に当る部分には同盟を結んでいる国の名前が描かれていたのですが、ここもナポレオンの部下によって「皇帝万歳」などという落書きに描き変えられているのには、がっかりしました。
見学ツアーに参加すれば、解説があると思います。
(私は、大して分かるわけでもないのにイタリア語パンフレットを貰ってきましたが、日本語のパンフレットも有るので、イタリア語の解説が分からなくても大丈夫だと思います。)

バスから見るサッビオネータの城壁。

サッビオネータの城壁内部




ドゥカーレ宮(Palazzo Ducale)





シナゴーグ内部。
シナゴーグはユダヤ教の教会のような建物で、男性は中に入る時に帽子を被らないといけない決まりがあります。
私もこの時は、4番目の写真右側の男性のように黒い小さな帽子を頭に載せていました。
(帽子はシナゴーグの入り口で男性に配られます。)

城壁外のトラットリアは安くて、なかなかいけました。
時間が無く、期待もしていなかったのでパスタを注文しただけです。
セコンド頼んでみたら面白かったかもしれませんね。


城壁の外より
最後に私がここまでイタリア語での説明を理解できたか!?ですが、実はこの時の見学ツアーには昔イタリアに絵の勉強に来ていた人がいらっしゃいまして、全部に日本語で解説してくれたのです。
「あな」はインパクトが強かったので、未だに覚えています。
他あやふやになった記憶の部分は日本に帰ってきてから調べたもの。
そして、この日は月曜日、本来なら見学ツアーは開催されない日でした。
北海道から来ていた人達が事前にアポイントを取っていなければ、
私がサッビオネータに来た時間が同じくらいじゃなかったら・・・
サッビオネータ訪問は実現していなかったかも知れません。
幾つもの偶然が重なって、非常に印象深い訪問が出来たサッビオネータ、人にもお勧めしたい街の1つです。
サッビオネータの地図2006年10月16日 サッビオネータ


ナチュラル・バランス・ダイエット

コメント
頭に穴なんて、開けたら出血多量になりそうですが・・。
落書きが面白いといえば面白いんだけど、場所が劇場だけにガッカリでした。
ほんとラッキーな偶然の連続でした。
想像するだけで血の気が引きますね。
私なら途中で気を失いそうです。
あなの男
だって、頭のどこら辺に穴を開けて、どのくらい血が出たのでしょう?!で、治ったというのだから大した人ですよね〜。って食いつき過ぎですかね?
シナゴーグで被っていた黒い帽子、ちょこんと乗っていて可愛らしい。
偶然の重なりでこうして私まで行った気分になれるなんて!
ラッキーのおすそ分けありがとう。
この城壁、実はよじ登れそう?
あなは後頭部に開けたと説明だったと思います。
怖いですよね。
ちょっと間違えば、死ぬかもしれないし。。。
シナゴーグの帽子は、記念にお持ち帰りしたかったです。
城壁は4,5mだから登るのは難しいかなと思います。
途中で滑ると、爪が剥がれるかもしれません。(^^;)
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