燦々と降る陽光は、大地を焦がす。
私もまた、そんな太陽の元に身を曝してものの1人である。
行脚すること幾星創、自分名をも確かではなくなった。
見据えるは、わずかに爪先の半歩前。
暫しの憩いが欲しい。
ふと額に手をやり、眼界を先の方へと延ばしてみる。
幾ばくかの距離に一際立派な教会が見える。
仮初の旅人でも、足休めくらいはさせてくれるだろう。
それから 数分歩いて教会に着いた私は扉を開けた。
中に入ると、一人の男がいた。
年嵩は50そこそこであろうか。
私に気付いた男はニッコリ微笑み、手招きをした。
疲れては居たのだが、荷物を床に置いた私は男の後に従った。
どうやら教会内部を案内してくれるということらしい。
建物内部は思っていたよりも広く奥行きがある。
鍵を開けては次の部屋、そして中庭へと進んで行く。
そんな案内も終盤に差し掛かり、男はこんなことを私に語った。
「サン・ルーカを知っているかな?」
「サン・ルーカは、物語上だけの人物と思っている人は多い。
でもね、本当にサン・ルーカ・・・」
ニッコリ微笑んだ男の顔が輝きを放ったかと思うとフッと宙にかき消えたのだっ た。
トントン 肩に微かな衝撃が伝わってくる。
私は瞼を押し広げ、頭を上げた。
「大丈夫かい?」
「ええ、大丈夫です。」
どうやら私は眠っていたようだ。
では、私が見たものは? 夢か現か幻か。
否、やはりあれは・・・なのだろう。

上の記事は、私の虚構です。
実際のところどうだったのかといいますと、 教会に入った私は、
荷物を礼拝堂の1つに置いて 教会内部の写真をパチパチと撮っておりました。
そうすると、教会の人が私を見つけて着いて来るように 言うのです。
荷物どうしよう。重いから持って歩くのは嫌だけど、 放っといて盗られても嫌だしなー、
でも着替えくらいしか入ってないし 盗られてもいいやーと
約1秒間考えて荷物は放って 着いて行くことにしました。
ちょうど、中年イタリア人の夫婦を案内するところだったその
ついで で私は便乗する形になりました。(私はこういうことが多いです)

以下の教会内部写真はクリックで
でっかくなっちゃいます。



教会内部

奥行きがあるように見えますが、だまし絵です。
ここから下がシークレットツアー(?)です。


中庭



何故だか左からと中央からと右からと撮らされました。
私には見えない何か写ってますか?


その他のフレスコ画


中庭よりの眺め
このサン・ジュスティーナ教会にはサン・ルカのお墓があるそうです。
上の虚構にもチラッと書きましたが、サン・ルカはほんとに居たの?
っていわれてるんだそうです。
でも、ここにはお墓がある。
「サン・ルカは居たんだよ。」そんな説明だったと思います。
で、そん説明を聞いて教会内部を案内してもらった私は、やっぱり寝足りなかった!!
だからまた、入り口近くで荷物抱えて寝てたんです。
あんまり静かで寝息も立てていないように感じたのでしょう。
教会に入ってきた人に「大丈夫か?」と起こされたのでした。
パドヴァの
聖人静人(せいじん:静かに眠る人)らふぁえろはここに誕生したのです。(笑)
やっぱり教会で寝過ぎですよね。
では、次回ほんとのパドヴァの静人サン・タントニオに続きます。
2006年10月17日 パドヴァ 3